元学生社長の希少な戯れ言

【ブログ7年目】フリーランス、学生起業を経て、日本最大のIT企業に就職した30歳が本音と真実を語るブログ

【ビジネス】利益に目を向けろ

みなさんこんにちは。さなだです。

 
僕はいま某IT企業に勤めているのですが、今流行りの
 
グローバル
を進めています。
 
まあ海外M&Aやってるだけなんですけどね。
M&Aっていうのは、別の企業の株を買いまくって経営権を取得して、吸収しちゃうことを言います。
 
海外のビジネスは、
その土地の歴史だったり文化だったりが分かっていないとビジネスにならないです。
そういった意味では新たに日本から海外に会社を立てていくより、現地のことを理解している会社をM&Aしていくのが賢いのかもしれません。
 
 

売り上げが伸び続けているから大丈夫?

 
私がまだ1年目ということもあるかもしれませんが、周りの社員の話しを聞いているとだいたい売り上げがどうこうということで会社の業績を議論しています。
 
会社としても対外的にそれを謳ってます。
 
 
うちの会社の場合は、海外の売り上げが伸びまくってる(M&Aしまくって、子会社の売り上げを吸収している)ので全体として伸びている様に見えます。
 
 
しかしよく見ると、国内はガンガン売り上げ下がってたり、利益は伸びてなかったり、子供だましにも程があるだろうと思います。
 
 
起業だったり、ベンチャー転職を考えている方はこうなってはいけません。
 
最終的に会社に残るのは、利益なのです。
 

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そもそも売り上げとか利益ってなに?

 
ってなると思うので、ちょっと説明します。
 
例えば、ラーメン屋さんを営んでいるA社があるとしましょう。
 
ザックリ言うと、売り上げとは
 

ラーメンの値段×売れた個数=売り上げ

 
です。
 
そして利益とは
 

売り上げ - 材料費 -家賃 -雑費 =粗利(粗利益)

 

粗利 - 人件費 = 利益

となります。
 
粗利という言葉はよく使いますよ。
ぶっちゃけ人件費は調整が効くので、それ以外で収支を見ることが多いです。
 
ちなみに、この最終的な利益に対して法人税がかかります。
 

このラーメン屋を例に、売り上げの怖さをお伝えします。

 
(これはフィクションなので、細かい比率等は気にしなくて大丈夫です)
 
このラーメン屋のここ3年間の売り上げが以下のようになっていたとしましょう。
 
2011年 4800万円
2012年 6000万円
2013年 1億800万円
 
あなたはどう感じますか?
 
成長企業だと感じますか?
 
このラーメン屋に就職してもいいと思いますでしょうか?
 
 
では、ここまで知ることができたらどうでしょう。
 
2011年
売り上げ 4800万円
材料費 1920万円
家賃 600万円
雑費 480万円
粗利→2800万円
人件費 1200万円
利益→ 1600万円
 
2012年
売り上げ 6000万円
材料費 2400万円
家賃 1200万円
雑費 1000万円
粗利→1400万円
人件費 1500万円
利益→マイナス100万円
 
2013年
売り上げ 10800万円
材料費 4000万円
家賃 3600万円
雑費 2000万円
粗利→1200万円
人件費 1800万円
利益→マイナス600万円
 
 
売り上げを上げるためにA社は事業を拡大しました。
そのため店舗が増えて家賃は上がり、人手を増やさなければお店が回らないため人件費も増えました。
 

売り上げは伸びていても、この会社は危ないということが分かります。

 
そして、従業員にとっては、もうひとつ大事なことがあります。
 
 
 

会社が生き残っても、自分が残るかは分からない

 
近々A社は事業の縮小を行い、存続を図ります。
店舗を減らすのです。
そうなると、
人手が必要なくなります。
 

人件費の削減です。

 
その結果以下のような収支になり、A社は存続しました。
 
2014
売り上げ 8000万円
材料費 3200万円
家賃 2000万円
雑費 1200万円
粗利→1600万円
人件費 1400万円
利益→200万円
 

しかし、この時3割の社員がリストラされます。

 
会社が生き残ることと、従業員が雇われ続けることは全く関係ないのです。
 
 
起業する方であれば、
自分の従業員を守るためにも必ず、利益を意識しなければなりません。
 
 
 
売り上げの怖さについて理解いただけましたでしょうか?
 
上場企業であればHPで色々と見ることができるので、是非確認してみてください。