【ビジネス英語・司会・オンライン】「司会を頼まれたら」準備することリスト15個!(イベント編)
みなさん、こんにちは。さなだです。
今回は仕事で、以下の様なオンラインのイベントで英語の司会を頼まれ、
四苦八苦しながらもなんとか無事成功させることが出来たので
そのノウハウを皆さまにご紹介します。
<イベントの概要>
- 社内キックオフイベント。アジア地域各地のCEOと、本社の社長、副社長などが参加
- 参加人数は300人超
- オンラインでの開催(zoom meetingを使用)
- 日本側は会議室に集まって司会、プレゼンを実施
- 社長や副社長が実際に目の前にいる状態での司会
- 英語でのイベント司会は初めて
私自身も調べながら準備しましたが、ミーティングに関する情報ばかりでイベントに関する情報が少なく感じたので、同じような悩みを抱えている方のお役に立てたらという思いで記事にまとめました。
このリストを着実に実行すれば確実に成功させることが出来ると思います。
また、私のように、普段あまり英語は使わないもののそこそこ英語を聞いたり話せる方。TOEICでいうと600~850ぐらいの人を想定してます。
- <準備編>
- 1.司会スクリプトを作る。OpeningからClosingまで、全て文字に起こす。【~2週間前】
- 2.通常パターンだけではなく、イレギュラーパターンもスクリプトを作成する。【~2週間前】
- 3.司会スクリプトを有識者、講師などに見てもらう【~1週間前】
- 4.ひたすらスクリプトを話してみる。話しにくいところは言い換えをする。【約1週間前】
- 5.音声で正しい発音、イントネーションをインプットする。【約1週間前】
- 6.「1日5回」など決めて毎日練習する。【約1週間前~当日】
- 7.抑揚や、ジェスチャーを付ける。【約1週間前~当日】
- 8.上記と並行して英会話をやる【約2週間前~当日】
- 9.上記と並行して英語で動画を見る
- 10.業務上の英語ミーティングで司会を買って出る
- 11.表情筋トレーニング、ボイストレーニング【約1週間前~当日】
- <当日編>
それでは1つ1つ詳細にご紹介していきます!
<準備編>
1.司会スクリプトを作る。OpeningからClosingまで、全て文字に起こす。【~2週間前】
まず準備の第一歩として、司会のスクリプトを作成しましょう。
項目としては「時間、日本語説明、英語スクリプト、表示スライド、メモ欄」なども合わせて有ると、実際に話しやすいかと思います。
前任者のスクリプトや、テンプレートがあるとゼロから作らなくてよいのでラクですね。
後のフェーズで細かいところを修正するので、とりあえず全体をざっと作ってみることが大事です!
翻訳には、文脈を考慮してくれるDeepLがおススメ。
2.通常パターンだけではなく、イレギュラーパターンもスクリプトを作成する。【~2週間前】
会議やイベントというのは何かしらイレギュラーが発生しますし、プレゼンではないので司会は臨機応変に対応する必要があります。
(例)プレゼンターのマイクがミュートの場合、ハウリングが起きた場合、司会側でトラブルが発生した場合 などなど・・・
とりあえず、「We have some troubles. Please wait for a moment. Thank you for your understanding」さえ覚えておけば時間稼ぎ出来ますので合わせてスクリプトに記載しておきましょう。
3.司会スクリプトを有識者、講師などに見てもらう【~1週間前】
私は他組織の有識者と、オンライン英会話の講師にスクリプトを見てもらい、英語的におかしいところがないか見てもらいました。
前年のスクリプトをベースに作ったのですが意外と間違いが多く、例えば終盤で締めの挨拶をもらうところで「Finally,...」となっていたのですが、正しくは「At the end of this meeting,...」だったりとか。自分では気づけないことも多いので必ずチェックしてもらいましょう!
もし英会話などされていない方でも今は様々な添削サービスが用意されているようですので、こういったものを利用するのも良いかと思います。
また、仕事であれば、業務的に内容問題ないか上司等に見てもらう必要もありますね。
役職をどこまで説明するか、お名前は誰まで読み上げるか、などなど・・・
4.ひたすらスクリプトを話してみる。話しにくいところは言い換えをする。【約1週間前】
ここまでのフェースで、完成度80~90点ぐらいのスクリプトになっているはずなので、ひたすら話してみましょう。(目安:5回ぐらい)
何回か話していると、慣れないフレーズや、発音しづらいところが出てきます。
そういった単語や表現は、他のフレーズに置き換えできないか検討してみましょう。
5.音声で正しい発音、イントネーションをインプットする。【約1週間前】
英会話で専属のトレーナーがいたりすれば、スクリプトを読んでもらい録音すると良いでしょう。
私は「Natural Reader」というソフトを使って、音声を出力しました。
アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など様々なパターンで音声が用意されており、アメリカ英語だけでも10人ぐらい種類があるので、自分に合った音声を見つけられて非常に良かったです。
スクリプトが変わっても、すぐに音声を作り直せるのも良いところですね。
音声出力には課金が必要ですが、私は1ヶ月だけのプランで申し込んで利用しました。約1000円なので、ほかに手段の無い方は利用して損はないと思います。
6.「1日5回」など決めて毎日練習する。【約1週間前~当日】
ここまでで、完成度98%ぐらいのスクリプトが出来上がっているでしょう。
あとはひたすら練習して自分のものにするだけです。
「1日5回」など目標を設定して、ひたすら話しましょう。この時、リストNo.5でゲットした音声を追いかけるような形で練習すると発音も矯正出来ます。
7.抑揚や、ジェスチャーを付ける。【約1週間前~当日】
止まったり、噛んだりすることがなくなれば、司会として落第点は取れていると言ってよいでしょう。ただ、それではつまらないですよね?
ここからはオプションサービスです(笑)
より場を盛り上げる司会となるため、抑揚やジェスチャーもつけていきましょう。
(例)"Great" speechsや、"Thank you very much!"など、感情をこめて表現することでグッと意味が深くなります。難しい文章にするより何倍も効果的なので、スクリプトの中で重みを付けるところに下線を引いたり、アクセントを付けておきましょう。
ジェスチャーに関しては、「TED」などが勉強になりますが、プレゼンターではないのでそこまで気にしなくても良いでしょう。ただし、「数字」はジェスチャーを付けたり、拍手は大げさに見せたりシンプルなパフォーマンスは司会でも効果的なので是非取り入れてみてください。
無理せず、自然な程度で良いと思います。
8.上記と並行して英会話をやる【約2週間前~当日】
こちらもオプションですが、どんなにイレギュラーパターンを用意しても想定外のことが起きたりしますし、参加者から質問が突然来ることもあります。
こんな時には英語基礎力が求められてしまうので、この練習期間だけでも英会話することをオススメします。
「英語を話す、聞く」 ということに慣れているだけでも、当日慌てずに対応できるはずです。
9.上記と並行して英語で動画を見る
こちらもオプションです。アメリカか、イギリスか、など国にもよりますが英語って独特のリズム感がありますよね?
合間の時間でこういったイントネーションもインプットしておくことで、よりスクリプトの表現が豊かになります。
NetFlixやAmazon primeでも、「英語音声×英語字幕」の作品は多く存在していますので興味のある分野で、楽しく鑑賞しましょう。
外国の方がアニメで日本語を学ぶのに近いですね。
10.業務上の英語ミーティングで司会を買って出る
こういった英語での司会が求められるお仕事をされている方は、少なからず日常業務でも英語に触れるチャンスが多いはずです。
特に、英語ミーティングでの司会は絶好のチャンス。大人数のイベントに比べれば失敗も許されますし、チャンスがあれば必ず手を挙げましょう。
11.表情筋トレーニング、ボイストレーニング【約1週間前~当日】
「第一印象が9割」なんて言葉もありますが、表情、特に笑顔は超・超重要です!
当日ももちろんですが、何日か前から表情筋は鍛えておくとよいでしょう。
英語では普段使わない表情や、口の動きもしたりするので発音もしやすくなるでしょう。
開催方式にもよりますが、何かしら会場で実施する場合はボイストレーニングも合わせて行いましょう。意外とボリュームを大きくしながら、普段と違う言語で話すのは難しいのでスクリプト練習と合わせてトレーニングすることをおススメします。
(私自身コーラス部に所属していることもあり、けっこう意識しました)
<当日編>
12.印刷するなどして、カンペを用意
この時点で暗記まで出来ていればBESTですが、イベントの長さなどによっては外国語で全てを暗記するのはなかなか難しいと思います。
イベント中にも確認出来るよう、カンペは必ず印刷しておきましょう。
13.当日も一通りスクリプトを読む。本番と同じ場所でリハーサル。
こちらは会場などで実施する場合ですが、本番と同じ場所で事前にリハーサルすることは非常に重要です。
まず、ステージの上や、司会壇に立つ場合、家で練習する環境とは200%異なります。
実際の自分の声の通り方、目の配り方、ページを送るタイミング、見える画面など事前に入念に確認しておきましょう。
14.スケジュール&イレギュラーパターンについて、設備担当の人と最終確認
当日の基本的な流れはもちろんのこと、特にイレギュラーパターンについて設備担当の人と認識を合わせておきましょう。
例えば、ハウリングが発生した場合は司会から一言注意をして、設備担当の方で全員をミュートにした後に、もう一度プレゼンターだけミュート解除するなど。
本番で慌てることを防げます。
15.やれることはやった!ミスは多少するものと覚悟して、あとは楽しみましょう
ここまでやれば、もう「やれることはやった!」と言えるでしょう 。
人によっては「やりすぎ!」と思うほどだと思います。(笑)
それでも人間なので多少のミスはするでしょう。よっぽど慣れてる人でなければこれは仕方ないので、多少はミスするものと割り切って気にしないように。
あとは本番をとことん楽しみましょう!
ガチガチにスクリプトを読んでいるか、イベントを楽しんでいるかによって、その温度感は参加者に伝わります。
せっかくたくさん準備をしてきたのだから、自分を信じて、参加者の皆さまとの時間を
思いっきり楽しんでください。
それでは今回は以上になります。
ここまで読んでいただけた方はきっと、イベントに向けて緊張感を高めに持っている方だと思いますので、是非このリストを活用して立派な司会を目指してください(^^)
イベントの後のビールは格別に美味しいので、お楽しみに。