【ストーリー②③】【大学4年/4月】父が体調悪化で入院する
華やかな大学生活を夢見ていた18歳の浪人時代から
学生起業を経て日本最大のIT企業で 働くようになった
現在までの経緯をストーリー形式で記事にしたシリーズです。
全33話を予定していますので、ぜひ最初から読んで みてください。
闘病生活4年目の父
このブログにも何度か出て来ましたが、
父は私が浪人生の頃からガン(頭部)と闘い、
大学1年のときには食道がん手術の抗がん剤の副作用でスティーブンス・ジョンソン症候群を発症し、爪は剥がれ、口はただれ、視力は著しく下がりました。
特に視力を失ったことと爪を失ったことによるダメージが大きく、目はほぼ見えなくなり爪がないので物を持ったりすることができなくなりました。
そんな闘病生活も4年目。帰るとソファに座ってジッとラジオを聴いている父の姿にも慣れてしまっていた頃でした。
突然の入院
大学4年の4月後半。
IT業界についての話しを父から聞いてから、父は徐々に立てなくなり「体がだるい」と訴えるようになりました。今までに比べると眠っている時間も長くなっていましたが、「最近お父さん体調悪いよね」と家族も特に何かを疑うことは有りませんでした。
しかし1週間ほど経って、父は腹痛を訴え、入院しました。
今までは頭のがんの影響で足が痙攣したりして入院することは有りましたが、腹痛で入院したのはそれが初めてでした。
手も足も出ない新たながん
検査の結果、腹痛の原因は肝臓へのがん転移だと分かりました。
肝臓はあんまり重要視されることがないですが、脳・心臓に並ぶ重要組織です。
主なはたらきは4つ
1. アンモニアの解毒
2. 栄養の貯蔵
3. 胆汁の生産
4. 代謝(たんぱく質、炭水化物、脂肪を体が使える形にする)
肝臓に異常があるとこの4つが全て止まります。
父の場合は胆汁を小腸に送る胆管にも腫瘍ができてしまっていて、黄疸という状態になり前進が黄色くなっていました。
そしてこの肝臓がんや胆管がんの進行が進んでおり、父の体力も極めて低下していることから手術は出来ず、手も足も出ない状態となりました。
私は自分の会社の仕事を早めに切り上げて、病院通いをするようになりました。
肝臓に異常が出ると腹水や浮腫と呼ばれる状態になり、下半身に水分がたまりやすくなります。
なので仕事終わりに毎日病院に通い、数時間は父の足をマッサージし続ける日々が続きました。
→続く