【ストーリー②⑤】【大学4年/5月】社長業を休んで、父のところへ通院するようになる
華やかな大学生活を夢見ていた18歳の浪人時代から
学生起業を経て日本最大のIT企業で 働くようになった
現在までの経緯をストーリー形式で記事にしたシリーズです。
全33話を予定していますので、ぜひ最初から読んで みてください。
社長業を休んで父のところへ通院
「今までの入院とは何かが違う」
そう感じた私は毎日、父のところへ通院するようになりました。
初めは仕事を早退して17時に退社して父のところへ。
次第に全休で通院をするようになりました。
父の見舞いだけでなく、毎日見舞いに行っている母の手伝いをしなければならないと感じたためです。
父のガンを治すために様々な方法を探る
全休を取るようになったのには、他にも理由があります。
ガンの治療法には大きく2つあって、
1つは外科治療
もう1つは内科治療
です。
外科治療は文字通り、切って切除したりして治す方法です。
父は既に体力が落ちてしまっていたため外科治療は担当医から難しいと宣告されていました。
そこで、内科治療を探し始めました。
がん細胞は、体内のキラーT細胞が倒しています。
内科治療ははこのキラーT細胞を増やしたりして免疫力アップを図り、体を根本から強くする"ガンワクチン治療"と、がんを直接攻撃する"抗がん剤治療"があります。
ガンワクチン治療は体への負担も少なく、一見魅力的ですが、デメリットもあります。
・効果が出るまで時間がかかる
免疫というのは、そう簡単に強くなるものではないようで効果が出るまでは(腫瘍が小さくなるなど)短くても1年ぐらいかかります。
・保険適用外なのて、破格
さらに、保険適用外なので月100万円とか普通にかかったりします。
ほんとに追い詰められないとなかなか手を出しにくい金額です。
万策尽きる
父もガンワクチン治療を少し試しましたが、既に体力は底をついており、注射を打ちに病院から病院へ移動するだけで相当体力を消耗し、むしろ逆効果になってしまいました。
結局1回しか内科治療を行うことは出来ず、私たち家族は希望を失い、ただ祈るしかない状態になりました。
→続く