【ストーリー③⓪】【大学4年/9月】1ヶ月かけて会社をHさんに譲渡
華やかな大学生活を夢見ていた18歳の浪人時代から
学生起業を経て日本最大のIT企業で 働くようになった
現在までの経緯をストーリー形式で記事にしたシリーズです。
全33話を予定していますので、ぜひ最初から読んで みてください。
1ヶ月の引き継ぎ期間
この1ヶ月は非常に苦痛でした。
8月の終わりに、社長を辞めるのことをオーナーに伝え、お客様や業務の引き継ぎのために9月一杯を費やしました。
辞めると言った自分が悪いわけなんですが、その間は非常に気まずくて毎日が憂鬱でした。
当時、オーナーの会社が隣りの部屋にあったのでどんなに頑張っても避けられなかったのです。
お客様の引き継ぎも非常に苦しいものでした。
私という人間を信じて契約してくださったお客様も中にはいたので、辞めるという話しは非常に言い出し辛いものでした。
引き継ぎを終え、譲渡
引き継ぎを終えて、会社をオーナーへ譲渡。
半年以上の苦労の結晶を捧げた瞬間でした。
終わってみた後の感想ですが、
意外とスッキリでした。
もっと悔しさとかが残るかと思っていましたが、それ以上に、今まで肩にのしかかっていた責任や重圧から解放されたことの方が大きかったようです。
社長をやると社員を抱えます。
社員にも人生があります。
ベンチャーの場合、
社員の人生を大きく左右します。
それは、とてつもない責任で、
簡単に辞められるものではなくなります。
私にはこの、
社員の人生を預けてもらう勇気と覚悟
が欠けていたのだと思います。
走り続けた大学生活の終わり
大学1年の週7バイトから始まり、資産運用や飛び込み営業や社長業など、ぶっ通しで走り抜けてきた大学生活でしたが、大学4年の10月になって縛るものが何もなくなりました。
研究室は緩かったので、それなりに行けばよくて、お金もそんなに困ってなくて、かなり遊んだかもしれません。笑
けどこの期間に社長をやってた時の振り返りができたり、ほんとに自分自身がやりたいことと向き合うことができたり、父の死去のことを整理できたりして、精神的には充実した日々を送ることができました。
そして卒業へ向けて、卒業研究へと突入していきます。
→続く